赤倉研究室の卒業論文・修士論文・博士論文の研究テーマ閲覧ページです。 研究テーマをクリックすると概要と、抄録のダウンロードボタンが表示されます。 ※ 本サイトにログインしている赤倉研ユーザのみ、ダウンロード可能です。

2023年度

石谷 健悟:ドリル型知的学習支援システムにおける自己説明機能の導入とその検証
英文題目:Implementation and Verification of Self-Explanation Function in a Drill-Type Intelligent Learning Support System
氏名: 石谷 健悟 指導教員: 赤倉 貴子 教授
本研究では,ドリル型知的学習支援システムにおいて,自己説明機能の導入とその教育効果の検証を行った.従来のドリル学習は反復練習を中心としており,デジタル化の進展に伴い,よりインタラクティブな学習体験が期待されている.しかしながら,自己説明機能のデジタルツールへの導入は困難であった.この研究では,自己説明をサポートするために,直感的な UI 設計と OpenAI の言語モデルを用いた新しい学習支援システムを開発した.このシステムは,自己説明サポートアシスタントを通じて,学習者が問題解決過程を言語化し,理解を深めることを支援する.また,フリーモードを実装し,高度な学習者や短時間の演習を希望するユーザにも対応した.従来システムとの比較実験の結果,事後テストにおける被験者の得点の向上から,その学習効果が示唆された.
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小暮 亜美:アイトラッカを用いたオンライン試験における視覚利用型不正判別
英文題目:Visual Cheating Detection in Online Exams Using Eye Tracker
氏名:小暮 亜美 指導教員: 赤倉 貴子 教授
近年,オンライン試験における不正行為が多発し問題となっている.そのなかでも主流な不正行為は視覚利用型の不正行為であり,特に画面を見ている状態の不正では,顔画像のみでの不正摘発は困難である.本研究は,視線情報を取得することができるアイトラッカを用いて,画面を見ている状態での視覚利用型の不正行為を判別することを目的とする.オンライン試験中の視線データを取得するための実験では,不正 1 としてカンニングペーパーを参照しながら受験するもの,不正 2 として検索画面で自由に検索しながら受験するものの 2 つ を不正行為として設定した.有意差のあった特徴量を用いて,ロジスティック回帰分析,ランダムフォレスト,非線形 SVM の 3 つで不正判別を行った結果,座標情報を用いると 100%近い精度,座標情報を用いないと 80%前後の精度が得られた.以上より,視線情報を用いたオンライン試験における視覚利用型の不正行為判別の有用性が示唆された.
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高倉 伶奈:疑似的ペアプログラミングを用いたプログラミング学習における内省支援システム
英文題目:Self-reflection support system for programming learning using pseudo pair programming
氏名: 高倉 伶奈 指導教員: 赤倉 貴子 教授
情報化社会の進展に伴いプログラミング学習は重要視され,関心が高まっている.学習者にとって効果的な学習のためにプログラミング学習に関する研究が行われてきたが,どの手法も欠点があり最善策が確立していない.そこで,本研究ではペアプログラミングとプログラミングにおける内省行為の 2 つに着目した.そしてこれら 2 つを組み合わせた研究は行われていないことから,本研究ではプログラミング学習者に対して,疑似的ペアプログラミングシステムを用いたプログラミング学習における内省支援システムを作成し,このシステム を用いた学習の評価実験を行った.その結果,システムを用いた学習の学習効果と初学者の学習に対して有効である可能性が示唆された.
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高野 佑哉:RPG により情報通信の仕組みを科学的に理解する学習支援システムの提案
英文題目:
氏名: 高野 佑哉 指導教員: 赤倉 貴子 教授
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田村 千都:造影剤利用の CT 画像を用いた粘膜付き 3D 顎骨モデルの作成
英文題目:
氏名: 田村 千都 指導教員: 赤倉 貴子 教授
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中村 美月:テキストマイニングを用いた統合報告書 ESG 関連情報の可視化
英文題目:Visualization of ESG-related Informa-ion in Integrated Reports Using Text Mining
氏名: 中村 美月 指導教員: 赤倉 貴子 教授
近年,ESG 投資が急速に拡大している.世界持続可能投資連合(GSIA; Global Sustainable Investment Alliance)によると 2016 年から 2020 年の間で,世界レベルで 1.5 倍増の約 1,364兆円と増加傾向にあり,日本においても 6 倍増の約 264 兆円と急激に増えている.これを受け,企業が公表する ESG 関連情報への関心が高まっている.しかし,複数の会社の統合報告書を可視化し,比較する研究は行われていない.そこで本研究では,銀行業を対象にし,その統合報告書において ESG 関連のどのような情報を重視しているかを可視化し,今後の注目点や課題について検討することを目的として研究を行った.また,有用性を検証するためにアンケート調査を実施した.その結果,業界全体における注力分野を統合報告書等の大量の文字データから効率的かつ素早く把握できることが示唆された.また可視化結果が,ESGを経営に組み込む具体的な方法や戦略的な意義を学ぶきっかけとなることが示唆された.
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森 優花:音声付き AR を用いた医薬品の払い出しシステムの開発と評価
英文題目:Development and Evaluation of Medicines Dispensing System Using AR with audio
氏名: 森 優花 指導教員: 赤倉 貴子 教授
現代の日本は,数少ないグローバルな医薬品開発の拠点の一角を占めているが,遵守すべき基準である GMP に反した人為的ミスによる品質問題が相次いでいる.このような課題に対し,人為的ミスを軽減するための点検用 AR システムがすでに開発されている.しかし,このシステムでは視覚情報のみが搭載されており,聴覚情報も活用することでより誤りを減らすことができるのではないかと考えた.本研究では,音声が流れる AR を用いて医薬品の払い出しを行う際の誤りの修正を自動で促すシステムを開発した.また,音声の有無による影響やシステムの使用感を評価した.実験の結果,音声の機能が正誤評価の必要な作業に有効であることが示唆された.今後の課題として,AR マーカの読み取り精度の向上やデバイスの改善を行い,医薬品の読み取り作業をよりスムーズに行えるよう改善することがあげられる.
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森下 舜一:仮想空間での英会話においてアバタがユーザの視線を追従し継続的な使用促進をする学習システムの開発
英文題目:
氏名: 森下 舜一 指導教員: 赤倉 貴子 教授
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2022年度

大木 知花 : 作品レビュー文のトピック分析に基づくゲームソフト推薦システムの開発
英文題目:Development of A Video Game Recom-mendation System Based on Topic Anal-ysis of User Reviews
氏名: 大木 知花 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
インターネット上のゲーム情報は年々増加しており,ユーザが自分好みの作品を自力で見つけるのは困難になりつつある.この問題の解決には推薦システムの利用が有効であると考えられるが,従来の推薦システムはユーザ同士の類似度に基づく協調フィルタリング手法を用いているため,推薦理由を作品の特徴を用いて説明することができない.そこで本研究では,ゲーム作品のレビュー文を「Latent Dirichlet Allocation (LDA)」で分析することで,作品全体の持ち得る特徴がどのようなものであるのか,そして各作品にそれらの特徴がどのくらいの割合で含まれているのかを明らかにし,それらの特徴を推薦理由として表示可能なゲームソフト推薦システムを開発した.本システムの有用性を確認するため評価実験を行ったところ,本システムは個人の嗜好に概ね沿った作品を理由とともに推薦することができた.これにより,本研究で提案したシステム,および作品レビュー文をトピック分析することによるゲーム推薦方法の有用性が示唆された.
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長田 慧 : VR グローブを用いた細胞培養における熟達者と非熟達者の手指動作の比較分析
英文題目:Comparative Analysis of Experts andNon-Experts’ Hand Movements in CellCulture Using VR Gloves
氏名: 長田 慧 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
現在,日本の医薬品産業は世界の一角を占めているが,Good Manufacturing Practice(GMP)という医薬品製造に関する基準の違反が後を絶たない.GMP 教育を発展させるために,技術教育の VR 化が注目されているが,手指動作に関して,熟達者特有の技術や思考を非熟達者に指導する際の重要事項が確立していないという問題がある.そこで本研究では,VR グローブを用いて,無菌操作の一種である細胞培養において,熟達者と非熟達者の手首の絶対座標,手首を基準とした各指の相対座標,手の角度を取得し,得られたデータから手指動作の比較分析を行い,その差異を検討・評論した.その結果,熟達者の方が全体的に作業が素早かったことに加え,培地の吸い上げ,掃き出しの速度,細胞培養フラスコの持ち方,容器の蓋の閉め方などにおいて,多くの違いが存在し,熟達者は特に,培地を吐き出す際の速度に注意していることが示された.
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賀内 未琴 : 公開特許公報を用いた医薬特許パテンタビリティ予測モデルの特徴量の検討
英文題目:Feature Evaluation of ModelingPatentability for Pharmaceuticalsusing Publication of Patent Application
氏名: 賀内 未琴 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
特許法は先願主義を採用している.そのため,重要特許は他者より早く出願する必要がある.しかし,医薬特許は 1 つの特許の重要性が高く,慎重に出願を行わなければならない.この問題を解消するために,先行研究では非線形識別器である SVM を用いたパテンタビリティ予測モデルの研究が行われた.非線形識別による予測の有効性が確認された一方で,SVM による予測根拠のブラックボックス性が問題となった.そこで本論文では,予測に効果的な特徴量の検討を行うことを目的とした.実験の結果,先行研究で用いられた特徴量のうち「請求項の数」と「パリ条約優先権主張の有無」が予測に有効であることがわかった.また,出願文書の分野特有な単語表現にはパテンタビリティの予測力があることがわかった.以上より,医薬特許パテンタビリティ予測モデルにおける有効な特徴量が判明し,これらの活用可能性が示唆された.
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加藤 零 : AST を利用したプログラム構築の性質と熟達度の関連性分析
英文題目:Analysis of the relationship between pro-gram construction and proficiency using AST
氏名: 加藤 零 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
近年,日本国内でプログラミング学習の需要が高まりつつあるが,一方でプログラミングを学ぶ学生間に能力差があることが問題視されている.先行研究では,プログラムの構造がプログラミングの学習に影響を与えることを示していたが,学習者が構築したプログラムを定量的に分析・比較を行うことが課題となっていた.そこで,本研究ではプログラム構築の性質と熟達度を関連付ける要因をより定量的に分析し特定することを目的とする.プログラムの構造をより定量的に分析するため,学習者の構築するプログラムをリアルタイムに AST(抽象構文木) に変換するエディタを作成し,被験者のプログラム構築過程を記録することでAST の時系列変化データを生成した.そして,生成された AST の時系列変化データを 3 つの指標に落とし込み分析を行った.分析の結果,本研究で利用した指標を用いて熟達度を端的に分類することは難しいという結果ではあったが,それぞれの指標で発生した特有の変化が今後のプログラム構築分析に関連する研究で有用であることが示された.
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鍬塚龍太郎 : 視線計測器を用いた細胞培養における熟達者と非熟達者の視線の比較分析
英文題目:Gaze Analysis of Proficient and Non-Proficient in Cell Culture Using EyeTracker
氏名: 鍬塚龍太郎 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
少子高齢化社会の日本において,医薬品の需要が高まり,医薬品産業は活発かつ重要な産業である.近年,医薬品製造を行う際に用いられる Good Manufacturing Practice(GMP) と呼ばれるガイドラインを違反した事例が数多く散見され,GMP を遵守できる人材の教育である GMP 教育の質の向上が求められている.GMP 教育は,個人の能力に依存する要素が多い行動という概念を含んだ実習に重きを置かれているため,体系的な教育が難しいとされている.そこで本研究では,人の行動を決定づける生体情報である視覚に着目した.GMP 教育の項目の一つである細胞培養操作において,熟達者と非熟達者の視線遷移や,見ている注視点の違い,ものを見る際にその方向を決める頭部移動量を検出し,その比較分析を行った.結果として,重要な工程においては熟達者の視線移動は少なく,頭部を移動させることで対象を認識していることが示唆された.
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小林 拓磨 : 歯列と治療器具の同時トラッキングを用いた拡張現実式歯科インプラント治療支援システムの提案
英文題目:Development of A Video Game Recom-mendation System Based on Topic Anal-ysis of User Reviews
氏名: 小林 拓磨 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
歯牙欠損の治療法の 1 つであるインプラント治療では,正確な治療のためサージカルプレートという治療器具を使用するのが一般的であるが,サージカルプレートの使用にはいくつかの制約や不都合があり,インプラント治療の普及を妨げる要因になっている.この課題に対し拡張現実技術を応用した治療支援システムもいくつか存在するものの,導入コストの大きさや機能の不十分性から,改善の余地がある.本研究では歯列と,治療器具であるコントラアングルハンドピースの同時トラッキングを実現し,拡張現実におけるインプラント埋入位置の安定した表示や,別角度からの視点の提供,ドリリング方向の誘導を行う基礎的なシステム構成を提案した.評価実験では先行研究と遜色ないインプラント埋入偏差を実現しつつ,先行研究よりも良い使用感を提供した,という評価が得られた.これらの結果より,本研究において,拡張現実技術を用いたインプラント治療支援の実用可能性が示され,今後は治療支援に必要な情報の追加検討や,拡張現実開発プラットフォームにおけるトラッキング精度の改善などの開発を行うことで,より質の高い治療支援が可能になると考えられる.
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辰川 力駆 : e-Testing における連続した文字による筆記認証法の提案
英文題目:Proposal for Writing AuthenticationMethod Using Sequential Characters ine-Testing
氏名: 辰川 力駆 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
近年,大学などの高等教育機関において e-Learning の利用が拡大している.それに伴って,e-Testing を用いたオンラインの試験が増加しているが,オフラインの試験と比べて試験監督による監視が少ないため,試験途中に不正行為を行うことが容易となっている.オンライン試験の不正には,カンニングや替え玉受験など,さまざまな不正が存在するが,本研究では替え玉受験の対策について考える.先行研究では,e-Testing において筆記情報を用いた個人認証が可能であることが確認されていた.しかし,1 桁の数字(0 ∼ 9)で認証を行うため,1 桁で解答を行う択一式の e-Testing にしか適用できないという課題があった.本研究では,2 ∼ 6 桁の数字を解答する e-Testing システムを作成し,ペンタブレット PC を用いたe-Testing における,連続した文字の関連性を考慮した筆記認証法を提案した.実験の結果,1 文字(ユニグラム)で認証を行ったときより,2 文字(バイグラム)で認証を行ったときの方が,精度が高いことが示された.さらに,2 桁以上の数字の解答を行う e-Testing においても,個人認証が可能であることが確認できた.
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中島 彰彦 : GMP 人材育成を目的とした細胞培養操作の VR 教育システムの開発と評価
英文題目:Development of VR Education Systemfor GMP Human Resource Developmentand Its Evaluation
氏名: 中島 彰彦 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
近年,日本では医薬品を不正に製造する事例が増加している.そのため,医薬品の製造や品質管理の基準とされる GMP(Good Manufacturing Practice)教育の必要性が高まっている.しかし,GMP 教育には,教育期間の長さ,施設・設備の維持管理コストなどの課題が存在する.このような課題に対して,すでに HMD 型 VR を用いた教育システムの試みが行われており,無菌操作の遵守事項を VR 上で学習できる製品も開発されている.しかし,これらのシステムでは,遵守事項についてテキストのフィードバックが行われるのみであり,初心者の技能向上には不十分である.そこで本研究では,初心者が細胞培養操作における汚染状況を確認し,重要な操作を VR 空間上でフィードバックできる教育システムを開発し,評価実験を行った.その結果,操作中のデータとアンケートから,本システムが初学者の技能向上に繋がる可能性が示唆された.
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服部 翼 : 音声回答による話者照合を用いたオンライン試験における受験者認証
英文題目:Development of A Video Game Recom-mendation System Based on Topic Anal-ysis of User Reviews
氏名: 服部 翼 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
オンライン試験では,対面での試験に比べ替え玉受験などの不正行為の防止が困難であり,対策が急務である.オンライン試験での替え玉受験の検出に関する既存研究は,普及の進んでいないタブレット端末を用いたものや,受験者に精神的負担を与える可能性のある映像監視を行うものであった.そこで本論文では,音声を用いた生体認証手法である話者照合に着目し,低コストかつ広く普及しているマイクを用いて,音声入力による回答から替え玉受験を検出する試験システムを開発した.実験の結果,正規の受験者に影響がないように閾値を設定しても,4 割以上の替え玉受験を検出できることがわかった.また,マイクを用いた音声入力による回答方式により,映像監視を伴うオンライン試験と比べて,受験者が受ける精神的負担を低減できることがわかった.以上より,音声回答による話者照合を用いたオンライン試験における受験者認証の有用性が示唆された.
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2021年度

森本 貫太: 投資家支援のためのsLDAを用いた四半期報告書における企業リスクと株価収益率の関係性分析
英文題目: Analysis of the Relationship Between Corporate Risk and Price Earnings Ratio in quarterly reports using sLDA for Supporting Investors
氏名: 森本 貫太 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論文では,投資家にとって有用な情報を得るため四半期報告書を対象にテキストマイニング手法の一つである,sLDA(supervised Latent Dirichlet Allocation) を用いて,企業リスクと株価収益率の関係性を分析する.投資家は,投資判断を行う際に様々な情報を参考にするが,その中でも代表的で重要な指標であるのが「株価収益率」である.sLDA を利用することにより,企業リスクと株価収益率の関係性を表す回帰係数を得ることできる.そこで,本研究では回帰係数に時系列情報を加えた指標 “期待回帰係数‘’を提案する.期待回帰係数をもとに,今後成長する企業の将来予測行う.また,その結果から,本提案指標が投資判断を行う上で有用な情報の一つになるかどうか,アンケート形式で投資家による評価を行う.結論として,提案指標である期待回帰係数は,企業が成長する際に高い予測精度を取得でき,投資家が投資判断をする上で,有用な情報の一つとなることが示唆された.
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山岸 奏大,白井 清貴: 歯科インプラント治療における拡張現実を用いたサージカルガイドの開発と評価
英文題目: Development and Evaluation of a Surgical Guide Using Augmented Reality for Dental Implantation
氏名: 山岸 奏大, 白井 清貴 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
既存の歯科インプラント治療に用いられるプレート式サージカルガイドには,製造コストがかかる,一部の患者や状況によっては使用できないといった課題が挙げられている.本研究では,プレート式サージカルガイドの欠点を解決するシステムとして,マルチモデルトラッキングによるオクルージョン処理,ならびにドリリング位置や角度を通知する機能を備えたAR式のサージカルガイドシステムの開発を行なった.実習用模型を対象としたドリリングを実施しその偏差の平均を評価した結果,尖部で1.6539 mm, 頸部で 2.000 mm, 角度で2.954°となり,従来のプレート式サージカルガイドに近い精度でのインプラント埋入が可能な手法であることが示唆された.コントラと歯列のモデルトラッキングの精度や安定性が向上すれば,臨床においても活用できる.
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菊地 泰輝: アイトラッカを用いたWEBテストにおける聴覚利用型不正行為検出の検討
英文題目: A Study of Auditory Cheating Detection in Web Testing Using Eye Tracker
氏名: 菊地 泰輝 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 昨今のコロナウイルス禍により,就職活動における適性検査は WEB テストが用いられることが増えた.オンライン試験は,コスト削減や受験する場所や時間の自由度が増えるなどのメリットがある一方,カンニング等の不正行為を防止できないことが問題である.公正な評価を行うために,不正受験に対する対策が求められる.本研究では,受験者の眼球運動に着目し,WEB テストの言語問題を想定した環境において,聴覚から正解を与えた場合の受験者の視線情報を取得し,不正行為なく解答した場合の視線データと比較した.その結果,文章の読解時における改行直後の停留に違いが生じることが明らかとなった.また,不正行為が行われた際の文章読解中の眼球運動の特徴として,1 回あたりのサッカード距離が増加することが明らかとなった. これらの特徴に着目することで,不正行為を検知できる可能性が示唆された.
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北村 勇樹: 一般相対性理論の重力による時空の歪みを力覚体験できる学習支援システムの開発
英文題目: Development of a Learning Support System that Enables Students to Experience the Gravity-induced Distortion of Space-time in General Relativity
氏名: 北村 勇樹 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 高校教育において,一般相対性理論教育の導入が推進されている.しかし,導入するためには実体験の認識の難しさ,高度な数学を用いなければ理解ができない,という課題があり,実用的な学習法,教材が必要である.本研究では,この課題を解決するために,一般相対性理論を対象とした力覚を加えた学習支援システムの開発を目的とする.本システムでは,一般相対性理論の重力による時空の歪みの説明,及び教育支援教材の開発のアプローチの一つである,力覚体験を用いた学習が可能である.このシステムの利用による一般相対性理論の感覚的な理解が可能であるか,及び体験学習が可能であるかを検証する.検証では,14 名の被検者に対して、相対性理論学習に有効かどうかを調べる事前事後アンケート,学習成果に関する事前事後テストを行った.その結果,学習者には一般相対性理論の感覚的理解,及び体験学習が可能であることが確認された.今後の課題として,視認性を向上させるためのシステム改良と,時間の歪みの体験をより体験しやすくするための力覚体験の改良があげられる.
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先川原 翔太: Webカメラからの顔動画を用いた学習状態における疲労の推定
英文題目: Estimation of Fatigue During Learning Using Facial Videos Captured by a Web Camera
氏名: 先川原 翔太 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 近年の情報通信技術の発展により,大学などの高等教育機関においても e-learning が広く活用されるようになってきた.以前より,e-learning では学習の継続性や孤独感による精神疲労・ストレスが発生するといった課題が存在する.そこで,本研究では Web カメラを用いて学習者の疲労を推定することを目指す.本研究で提案する手法として,まず,学習中の様子を Web カメラを用いて撮影する.次に,機械学習フレームワークの MediaPipe に搭載されている顔認識ライブラリ Face Mesh を用いて,疲労時に現れると考えられる顔の特徴や行動を取得する.そして,取得した特徴量を用いて,LOOCV や SVM,ロジスティック回帰,ランダムフォレストによる分析を行う.提案した手法で,実際に疲労を推定できるか,大学生 10 名の被験者に対して実験を行った.実験と分析の結果,取得した特徴量の中から,疲労と関連が強い特徴量を組み合わせることで,比較的高い精度で疲労を推定可能であることが確認できた.
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佐藤 貫平: 視線フィードバックによる文章読み速度の向上
英文題目: Improving Text Reading Speed by Gaze Feedback
氏名: 佐藤 貫平 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 文章を読むときの人間の眼球運動は,停留とサッカードの繰り返しであり,停留と順行サッカードを繰り返す理想的な眼球運動では,計算上 1 分あたりに 1200 文字読むことができる.しかし,現状の平均値は 1 分あたり 500~600 文字であり,理想値の半分程度にとどまっている.その原因としてあげられる眼球運動として,文の逆行による過剰停留数が多いことや,順行サッカードが短いことなどが存在する.そこで本研究では,文章を読んでいるときの視線情報をリアルタイムにフィードバックするシステムを作成し,このシステムを利用した文章の読みを体験してもらうことで,その有用性を検証した.評価実験の結果,視線フィードバックを使用した読みにおいて,読み速度の向上が見られた.眼球運動に関しても,文の逆行数が減少するなど,理想的な眼球運動に近づいていることが確認できた.評価実験後に実施したアンケートの結果からも,視線フィードバックによって文章が読みやすくなったという回答が多く見られた.
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田中 奏一郎: 人物相関図を用いたパワーハラスメント問題についての判例の可視化
英文題目: Visualization of Judicial Precedents on Power Harassment Issues using Relationship Chart
氏名: 田中 奏一郎 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論文では,専門家でない人にとって読解が容易でない判例について,読解支援を目標とした人物関係の可視化を行う.まず,判例のテキストから,人物の単語を形態素解析により抽出する.次に,抽出したそれらの人物間でどのような関係があるのかについて,情報を係り受け解析により抽出する.そして,自動で抽出した人物と人物間の関係により,事件の構造を図で可視化する.本論文で提案した手法により,作成した図の有用性を確認するために,大学生6名の被験者に対して,判例と図を併用した評価実験を行い,読解における図の利便性を確認した.パワーハラスメント事件についての判例から,人物関係を可視化した図を併用した読解の評価実験を行った結果,本手法により作成した図を使用しながら判例を読んだ場合,判例を読みやすくできることが示唆された.
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李 明睿: Redirected Jumpingにおける跳躍高さが曲率操作の知覚閾値に与える影響
英文題目: Effect of Jumping Height on Perceptual Threshold of Curvature Manipulation in Redirected Jumping
氏名: 李 明睿 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 「VR元年」などと呼ばれた2016年を起点に,近年Virtual Reality(VR)技術は著しい進化を遂げている.また,Redirected Walking(RDW)を用いたVR空間の探索は,ユーザの没入感や臨場感を損なうことなく,限られた実空間の広さで広大なVR空間を継続的に探索できるため,VR技術にとって重要な技術の一つである.ここで,RDWの曲率操作では,操作の効力がユーザの知覚閾値によって左右され,跳躍動作を移動手法とするRedirected Jumping(RDJ)は RDWに比べて知覚閾値が高いことが知られている.本研究では,RDJにおけるユーザの跳躍高さが曲率操作の知覚閾値に与える影響について調査した.結果として,ユーザの跳躍高さが小さくなることで知覚閾値が大きくなることが示唆された.
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2020年度

⼩林 明雄: LDA を⽤いた商品レビューの可視化⽅法の提案
英文題目: A Proposal for Visualization Method of Product Reviews using LDA
氏名: ⼩林 明雄 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論⽂では、EC(Electronic Commerce)サイトにおける商品購⼊の判断材料となる商品レビューの概要を把握するために、LDA(Latent Dirichlet Allocation)を⽤いて商品レビューを分析し、ブラウザ上で可視化する⽅法を提案する。まず、商品レビューに含まれる単語をトピックに分類する。次に、各トピックに含まれる商品の属性と評価に基づいて、共起ネットワークを作成する。本システムを⽤いることで、ユーザは選択的に各トピック別の商品レビューを把握することができる。本システムの有効性を確認するために、10 名の被検者に対して、本システムとAmazon サイトのレビューの使⽤感を⽐較する評価実験を⾏った。評価実験の結果、商品レビューをトピックごとに提⽰する本システムは、Amazon サイトのレビューよりも、効率のよい情報収集が可能であることが⽰唆された。また、Amazon サイトのレビューと本システムを同時に利⽤することで、より効果的な情報収集に繋がる可能性も⽰唆された。

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小山 陸: 授業映像と骨格推定技術を用いた VR授業作成システムの提案
英文題目: Proposal of VR Class Creation System using Skeleton Pose Estimation Technology
氏名: 小山 陸 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 近年,情報技術の発展により,e ラーニングの普及が拡大している.e ラーニングは,時間と場所を選ばないことや,教材コストが低いなどの利点がある.一方で,学習意欲の低下やドロップアウトの誘発が課題となっている.この課題を解決するアプローチとして,先行研究では,VRを用いた授業システムが開発されている.VR空間に再現された教室に,教師と他学習者のアバタが配置されており,受講者は実際の講義形式に近い形で授業を受けることが可能である.評価実験の結果として,孤独感の解消と,継続的な学習に対する意欲の向上が示唆されたが,教師アバタのモーション作成にはモーショントラッキング用の装置の装着が必要であり,教師に負担がかかるという課題があった.そこで本研究では,授業映像と骨格推定技術を用いたVR授業作成システムを提案した.本システムは,撮影した教師の授業映像に対して骨格推定を行い,作成されたモーションデータを教師アバタに適用することで,教師の負担が少なくVR授業を作成できるものとなっている.評価実験の結果として,授業時の教師の負担が少ないことから,容易にVR授業が作成できる本システムへの肯定的な評価が得られた.

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齋⽊ 駿輔: 対話のネットワーク化分析による協調学習中の理解深度定量化⼿法の提案
英文題目: Proposal of a Method for Quantifying Depth of Understanding during Cooperative Learning by Networked Analysis of Dialogues
氏名: 齋⽊ 駿輔 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 学校教育の現場ではアクティブラーニングが注⽬されている.その⽅法の⼀つとして,学習者同⼠の対話から理解の深化を望む,協調学習の実施が提案されているが,その深化の様相を捉えることは困難であり,授業改善を⾏いづらいため,実践例は多くない.この課題を解決するため,本研究では,協調学習中の対話データから算出される,各学習者の理解深度を推定しうる指標の提案を試みた.分析の結果,「語の共起ネットワークにおける媒介中⼼性」と「疑問直後に発⾔した回数」の2 指標が,理解深度を表しうることが⽰唆された.各指標の組み合わせによる理解深度推定精度向上や,⾳声認識を⽤いた上での精度検証などを経ることで,協調学習指導者を⽀援するシステムへの応⽤が期待される.

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鈴木 智之: 3Dプリンタを活用したカム機構の学習教材開発と評価
英文題目: Development and Evaluation of Teaching Materials for Cam Mechanism using 3D Printer
氏名: 鈴木 智之 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 中学校技術・家庭科分野の授業構成において,工具の使い方や材料の加工方法などの技能習得要素の割合が高く,設計学習の時間が少ないことが示唆されている.そこで本研究では,前期中等教育機関での設計・製作学習例としてあげられる「カム機構」を題材として,将来教育利用が期待されている3Dプリンタを活用し,技能習得要素に偏らない設計・製作学習が可能であるカム機構の模型教材を開発した.本模型教材は,学習者の設計をもとに製作した原動節部品との組み合わせから,カム機構の動力伝達を体感することが可能となっている.本模型教材の授業活用を想定した評価実験の結果より,本模型教材による学習では,初学者・有識者問わず同等の知識獲得が可能であることが示された.また,学習前後でカム機構に関する理解度の向上がみられたことから,本教材がカム機構の学習教材として有用であると示唆された.

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藤原 尚志: VR機器を用いた複数人で行う協働型化学実験環境の構築
英文題目: Development of Collaborative Chemistry Experiment Environment using VR
氏名: 藤原 尚志 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 近年,その重要性が再認識されている遠隔授業において,インタラクションが困難であることから,十分な学習効果が得られないことが予想される科目が存在する.そのような科目の一つである化学実験に対して,HMD式VR を利用した,遠隔での化学実験が試みられている.しかし,それらの試みでは,理科で重要とされる協働学習が行われていないという課題が存在した.そこで,本研究ではネットワークサービスを利用し,HMD式VRを利用した,遠隔でも化学実験が行える環境を提案した.具体的には,高校化学で扱われることの多い,炎色反応の実験と,金属イオンの分離実験を行い,テスト結果とアンケートで,環境の構築と,その有効性について評価した.その結果,HMD式VRを利用することで,協働学習が成り立つことが示唆されたとともに,HMD式VRを用いた化学実験において,学習効果が確認された.

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守屋 惠喜: 太陽系惑星運動の観察と Error-based Simulation が体験可能な VR学習支援システムの開発
英文題目: Development of Learning Support System using VR to Observe Solar System Planets Motion and Experience Error-based Simulation
氏名: 守屋 惠喜 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 日本の初等中等教育において,宇宙教育の重要性が指摘されている.しかし,現状の高等学校・中学校の宇宙分野の授業において,観測や実体験の難しさが課題となっており,実用的な教材・資料の提供が望まれている.本研究は,この課題を解決するために,太陽系惑星を対象とした VR 学習支援システムの開発を目的とする.本システムでは,太陽系天体の特徴の説明と惑星運動の再現,及び教育支援教材の開発のアプローチの一つである,Error-based Simulation の理論を利用した万有引力の法則の学習が可能である.これにより,宇宙分野への興味・関心の向上と太陽系惑星の知識獲得,及び万有引力の法則の理解が可能かどうかを検証した.その結果,学習者には宇宙分野への興味・関心の向上,及び一定の学習効果が確認された.今後の課題として,自転運動の視認性を向上させるためのさらなるシステム改良と,高等学校の学習指導要領に基づいた学習内容の追加があげられる.

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安井 太一: 先天性視覚障害者が触覚により理解可能な擬態語モデルの作成と検証
英文題目: Development of Representation Models for Congenital Visually Handicapped Person to Understand Onomatopoeia Through Haptic Devices
氏名: 安井 太一 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 擬態語は,触覚や視覚などの情報から形成されるものであり,先天性視覚障害者は,視覚情報をもとに形成された擬態語の理解が困難である.この課題を解決するために,本論文では力覚装置を利用し,本来であれば視覚を用いることでしか理解できないような物体の動きを体験することで,擬態語の理解支援を行うシステムを作成した.評価実験の結果,作成したシステムを用いることで,力覚による誘導のみでも,擬態語表現のイメージをシステム利用者に伝えることが可能であることが示唆された.したがって,先天性視覚障害者がこのシステムを用いることによって,視覚情報をもとに形成された擬態語表現を理解することができるようになると考えられる.

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安田 理志: LDA を用いた有価証券報告書の時系列分析
英文題目: Time Series Analysis of Annual Securities Reports using LDA
氏名: 安田 理志 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論文では、有価証券報告書の非財務情報を対象に、トピックモデルである LDA (Latent Dirichlet Allocation) を用いた時系列分析を行う。企業や業界の状況は市況などの変動により常に変化しており、有価証券報告書の記載内容もそれに合わせて毎年更新される。そのため、時系列を反映した情報を取得できれば、現在のトレンドの把握や将来の動向の予測に使用できると考えられる。しかし、有価証券報告書は複雑で膨大なテキストデータで構成されており、その内容を人手で把握するのは困難である。そこで、本論文では、LDA を用いて有価証券報告書を年度ごとに分析し、その結果について考察を行う。結論として、LDA によって算出される決算年ごとのトピック割合は、時勢の変化を適切に反映して変化していることが確認できた。

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吉森 航平: 熟達者の視線行動を用いたデバッグ学習支援の提案と評価
英文題目: Proposal of Debugging Learning Support using Gaze Transition of Programming Experts
氏名: 吉森 航平 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 現状のプログラミング教育においては,プログラミング初学者がデバッグにハードルを感じており,学習者層が二極化しているという課題がある.この課題を解決するアプローチとして,プログラミングデバッグ時における学習者の視線情報に着目する.先行研究では,プログラミング能力に基づく視線傾向の存在が示唆されている.また,熟達者の視線行動をヒートマップとして,学習者に提示するプログラミング教育支援が行われている.しかし,提示した情報には順序情報がなく,熟達者の思考過程が伝わらないという課題があった.そこで,本研究では,熟達者のプログラミングデバッグ時における視線行動を,順序情報を含めて学習者に提示するシステムを作成し,このシステムを用いた学習の評価実験を行った.その結果,能力確認テストにおいて,点数の向上と,微小ではあるが視線行動を熟達者のものに近づける効果が確認できた.また,アンケート結果からは,熟達者の思考過程を伝達できていることが確認できた.

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2019年度

岡田 啓佑: 発話時の画像特徴と音声特徴に基づく精神疲労の推定
金林 雄太: 歯科インプラント治療における AR技術を用いた手術支援システムの開発
坂上 瑠一: プログラミングデバッグ時における視線移動の分析に基づく学習者の解決パターンのモデル化
英文題目: Modeling Learner’s Solution Pattern Based on Gaze Transition Analysis during Programming Debugging
氏名: 坂上 瑠一 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 現状のプログラミング学習においては, プログラミング学習者層が二極化しており,そのうち初級者の多くは十分なデバッグ手法を身につけていないという課題がある. 先行研究では, 潜在的な学習者の認知・思考過程のモデル化手法として, 視線遷移を用いたプログラミング時の認知・思考過程のモデル化を行っていた. しかし, 実際に手を動かすプログラミング環境における認知・思考過程のモデル化は行っていなかった. そこで本研究では, プログラムをコンパイル・実行可能な実際のプログラミング実行環境を用意し,プログラミングデバッグ時の解決過程を視線の運動パターンを基にモデル化することを目的とした. そして, 視線情報を基に, 特徴的な視線遷移パターンを抽出し, 分析を行なった. その結果, プログラミングデバッグ時のエラー解決が可能かどうかの傾向を予測する上で有用なモデルを作成することができた.

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櫻井 美樹: sLDA を用いた有価証券報告書のリスク情報と財務情報の関係性分析
英文題目: Analysis of the Relationship Between Business Risk and Financial Condition Using sLDA
氏名: 櫻井 美樹 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論文では,リスク情報と財務状況の関係性を明らかにするために,テキストマイニング手法の一つであるsLDA(supervised-LDA)を用いて情報・通信業,サービス業,製造業の有価証券報告書を対象とした定量・定性分析を行う.近年,財務情報を補完する情報である非財務情報への関心が高まっている.特にリスク情報は,企業の事業内容や経営状況が記載されており,企業によって内容が異なると考えられる.そこで,本論文では,財務状況を表す経営指標を教師信号としてリスク情報の分析を行い,リスク情報と財務状況の関係性について考察を行う.結論として,sLDAを用いた分析によりリスク情報と財務状況には関係性があることが示唆された.

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程 子軒: 力覚装置を用いて書道の運筆を支援する書道訓練システムの開発と評価
英文題目: Development and Evaluation of Japanese Calligraphy Training System that Supports Brush Strokes with Haptic Device
氏名: 程 子軒 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 技術の継承は,熟練した技術を持つ師の存在が重要であり,他者からの言葉を用いた動作の説明が難しいことから,困難性の高いものである.この問題を解決するため,力覚を表現することが可能な力覚装置を利用した技術継承が試みられている.また,書道文化は喪失の危機に瀕しており,能動的に保護・継承に関する施策を打ち出す必要がある.そこで本論文では,力覚装置を用いた書道訓練システムの開発と評価を行う.本システムは,熟練者の運筆動作を元とした運筆支援を行うものとなっている.実験を行った結果,本システムを利用することで,書道の運筆動作が上達することが示された.さらに,運筆支援によって,熟練者の動作に近づくことが示唆された.

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富田 晟央: LDA を⽤いた⼤学シラバスの分析 - 進路指導に役立つ検索システムの提案と評価 -
英文題目: Analysis of University Syllabus with LDA: Proposal and Evaluation of a Search System Useful for Career Guidance
氏名: 富田 晟央 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 本論文では,進路指導支援を目的とした大学検索システムを提案・評価する.本システムは,利用者が関心に基づくキーワードを選択し,その組み合わせに類似する授業内容を扱う大学・学部・学科を提示できる.トピックモデル分析手法の一つであるLDA(Latent Dirichlet Allocation)を用いて,大学シラバスの授業内容から抽出したトピックをキーワードとして用いた.本システムの利用者は,シラバスの閲覧なしに,キーワードから大学検索を行うことができると考えられる.このシステムの評価を行うために,学習塾の進路指導員4名を対象に評価実験行った結果から考察を行う.結論として,本システムは大学検索を行う上で有用であることが示唆された.

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平野 颯: 述語項構造解析と法律用語の難易度推定に基づく法令文の段階的平易化
徳永 達, 馬場 拓実: 非同期型eラーニングにおける講義形式を想定したVR学習空間の開発と評価
英文題目: Development and Evaluation of VR Learning Space Considering Lecture Format in Asynchronous e-Learning
氏名: 徳永 達, 馬場 拓実 指導教員: 赤倉 貴子 教授, 加納 徹 助教
 情報化が進む現在, eラーニングの普及が拡大し, 学習における時間・空間制約の緩和と共に, 学習状況の可視化, 活用も盛んに行われている. 一方で, 教師がいないことによる緊張感の低下や他の受講者がいない孤独感, それに伴う利用者の学習意欲と集中力の低下が問題となっている. 先行研究ではこの解決のためVRに着目し, 教員アバターを配置した授業システムや他の学習者アバターを配置した問題演習システムを開発した. 結果として, 緊張感の向上や孤独感の低減, アバターへの社会的存在感の付与ができたが, 講義形式の集団授業への応用が課題であった. そこで本研究では, 非同期型eラーニングにおける講義形式を想定したVR学習空間の開発と評価を行った. 具体的には, VR空間に教員および他の受講者アバターを配置した教室を再現し, テストとアンケートによって評価実験を行った. その結果, 従来のeラーニングと比較して孤独感が解消され, また, 継続的な学習に対する意欲の向上も示唆された.

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2018年度

池田 航太: 有価証券報告書を用いた経営方針と事業リスクの関係性分析
英文題目: Analysis of Relationship Between Management Policies and Business Risks using Annual Securities Report
氏名: 池田 航太 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 近年,ビジネスの世界では非財務情報を用いた意思決定の必要性が増加している.特に非財務情報に該当するリスクを事前に把握し,対策することは重要である.そこで本論文は,経営方針に紐付くリスクを可能な限り把握し,企業の将来の戦略である経営方針を示すために,経営方針と事業リスクの関係性を明らかにすることを目的とした.EDINETに2015年4月1日から2018年3月31日に提出された全14,127件の有価証券報告書の計33 業界の経営方針と事業リスクの文書に対して,LDA(latent dirichlet allocation)を用いたトピックモデル分析を行った.さらに,トピックモデル分析を行ったデータに対してトピックごとの確率分布の距離(類似度)を求め,考察を行った.結論として,計33業界それぞれの経営方針と事業リスクにおける類似したトピックの関係性が明らかになった.

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金子 愛莉: 社会的インパクト評価におけるロジックモデル作成支援システムの開発
英文題目: Development of a Support System for Creating Logic Model in Social Impact Measurement
氏名: 金子 愛莉 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 今日の日本では,社会的インパクト評価の需要が高まっている.国際的な社会的事業では,社会的インパクト評価を実施し,外部に情報を提供することが一般的になりつつある一方,国内の社会的事業では,人材やノウハウの不足により,普及率が低迷している現状がある.そこで,本研究では,国内での社会的インパクト評価の普及促進を最終目的とし,社会的インパクト評価の初段階であるロジックモデル作成率を上げるため,ロジックモデル作成支援システムを開発した.また,社会的事業者を対象とし,その事例的評価を行い,システムとしての有用性を検討した.その結果,システムは利用者の物理的・心理的負担の軽減に有効である可能性と,ロジックモデル作成意欲の上昇に有効である可能性が示唆された.

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小林 和希: AR を用いた自主学習支援システムの開発と評価
小松 昌史: e-Testing における姿勢変動に頑健な試験時間全体での顔認証法の提案
英文題目:
氏名: 小松 昌史 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 NO DATA.
松本 崇志: VR 空間で他者と学習していると感じられる非同期型eラーニングシステムの開発
宮岡 慧: 非線形 SVM を用いた医薬特許パテンタビリティ予測モデルの構築
英文題目: Construction of Prediction Model for Pharmaceutical Patentability using Nonlinear SVM
氏名: 宮岡 慧 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 日本国の特許法は先願主義である.そのため,重要特許は他者より早く出願する必要がある.しかし,急ぐあまり不備のある明細書を出願してしまい,重要な特許出願に対して先を越されるという問題が起きる.この問題点を解消するために,先行研究では,ロジスティック回帰を用いたパテンタビリティ予測モデルの研究が行われた.しかしながら,この予測モデルは線形識別であるため,識別精度が高いといえないものであった.そこで本論文では,非線形識別器であるSVMを導入し,パテンタビリティ予測モデルの精度向上を目的とした.SVMのモデル評価実験で,先行研究のモデルよりもSVMモデルの精度が良くなった.以上の結果より,医薬特許に関するパテンビリティ予測モデルの構築において,非線形SVMモデルが有効である可能性が示唆された.

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吉松 洋人: テキストマイニングによる有価証券報告書の分析 - 学生のための企業情報分析の試み -
英文題目: A Text Mining Approach for Securities Reports -A Trial Analysis of Company Information for Job Hunting Students-
氏名: 吉松 洋人 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 本研究では,分散表現を利用したテキストマイニング手法の一つであるWord2vecを利用し,2015年10月1日から2018年9月30日に提出された31業種,14054件の有価証券報告書の定性情報を分析した.これにより,各企業間の事業内容の関係性を発見し,学生の企業分析の支援に有効であるかどうかを検証した.企業間の事業内容の関係性を探る方法として,Word2vecで作成した学習モデルを用い,各単語の単語ベクトルから企業名間のコサイン類似度を算出し,事業内容の類似性を発見した.また,単語ベクトルを2次元にプロットすることによる企業間関係の可視化を行い,さらにWord2vecの特徴を生かした単語の意味の演算を行った.これにより,事業内容の類似している企業を発見することが可能であるなどのことが分かり,企業分析をする際に一定の有用性があることが確認できた.

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田中 俊輝, 中川 恵輔: 授業改善に役立てる講義映像を用いた教授行動の検出
英文題目:
氏名: 田中 俊輝, 中川 恵輔 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 NO DATA.
谷野 咲世子: S-P表の注意係数を用いたフィードバックが学習者の学習状況理解に与える影響の分析
英文題目:
氏名: 谷野 咲世子 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 NO DATA.
 

2017年度

香取 拓朗: フローチャートを用いて視覚的補助を行いながらトレース学習を進めるプログラミング学習支援システムの開発と評価
英文題目: Development of a Learning Support System for Programming Trace Learning with Visual Assistance by Flowchart and Its Test
氏名: 香取 拓朗 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 近年,情報技術の発展によるIT社会の発展が進んでいる.その中で,我が国の情報技術が世界に先んじるためには,情報技術教育を充実させ,より高度な情報技術者を育成しなければならない.そこで著者は,情報教育の基礎となるプログラミング教育を支援するシステムを開発した.本システムは,フローチャートを用いたトレース学習によって,プログラムを学ぶ際の難点とされるプログラムの命令における詳細な処理と,全体的なアルゴリズムの原理の理解を促進させることを目的とする.プログラミング初学者に本システムを用いた評価実験を行ったところ,プログラムの命令における詳細な処理の理解に対する有効性が確認できた.

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小酒井 圭佑: LDA による有価証券報告書の事業リスク評価
英文題目: Bussiness risk assessment of the listed companies’ Annual Securities Reports using LDA
氏名: 小酒井 圭佑 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 本論文では,各業界が抱えるリスクを発見するために,テキストマイニング手法の一つであるLDA(Latent Dirichlet Allocation)を用いて各会社を評価する.昨今,投資家たちは有価証券報告書の中で財務諸表に加えてリスクについてのテキスト情報を読み解くことによって投資判断を行っている.しかし,それらのテキスト情報をすべて読むことは困難であり,仮に読むとしても膨大な時間を要する.そこで,本論文では,日本で上場している2014年度~2017年度31業種14,127社の有価証券報告書の事業リスクなどの文書に対してLDAを用いてトピックに分類を行う.各業種は特有なリスクを抱えているという仮説のもと分析・考察を行った.結論として,本論文はLDAを用いて業種ごとに特有なリスクを導き出した。

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齊藤 雄大: Error Based Simulation に基づいたフィードバックが可能な3DCG構造力学学習支援システム
英文題目: 3DCG structural mechanics learning support system is capable of feedback based on Error Based Simulation
氏名: 齊藤 雄大 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 本研究では,室伏の開発した3DCG構造力学学習アプリケーションの課題として挙げられたフィードバック機能にEBSの考え方を導入しシステムを改良する事により課題解決を試みた.フィードバック機能の改良点としては,“誤りの際のメッセージ表示の改良”と“誤りの際に入力値に応じた挙動と正解の挙動を提示”の2点である.“誤りの際に入力値に応じた挙動と正解の挙動を提示”においてEBSの考え方を導入し,学習者が解答を誤った際に,入力値に応じた挙動と正解の挙動を観察させることで視覚的に誤りに気付かせ,誤りを訂正させることを期待している.改良したフィードバックの有効性を示すことを目的とした評価実験を行い,従来のアプリケーションとの比較により改良したフィードバック機能が有効である可能性が示唆された.

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柴 亮輔: トピックモデル分析を用いた理工系学部における技術者倫理教育の現状の分析
英文題目: Analysis of the Engineer Etchics Education in Department of Science and Engineering using Topic Model
氏名: 柴 亮輔 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 本論文では,大学における技術者倫理教育の傾向を把握することを目的に,理工系学部の技術者倫理関連科目のシラバスを対象にしたトピックモデル分析を行った.従来の大学における技術者倫理教育に関する関連研究は,技術者倫理と名のつく科目のみを対象としていたのに対し,本論文では,倫理を取り扱う専門科目にも焦点を当てたシラバス調査を行った.解析手法にはトピックモデル分析手法の一つであるLDAを使った.その結果,倫理を扱う専門科目を11のトピックに分類することができた.分析結果より,技術者倫理に関する授業内容(トピック)は,学科や科目の特徴ごとに多様であり,各専門科目独自の倫理を授業で取り扱っていることがわかった.また,同一名称科目に着目した分析を行った結果,大学・学科によって,中心として取り扱う授業内容に違いがあることがわかった.

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清水 創太: e-Testing における登録文字種から未登録文字種を認証するモデルの提案
英文題目: Proposal of a Model to Writer Identification Unregistered Character Types from Registered Character Types in e-Testing
氏名: 清水 創太 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 自由記述を想定したe-Testingにおけるなりすまし防止のための研究の中に筆記認証を用いたものがある.自由記述を想定したe-Testingへの適応は,事前登録データが多量に必要になり受験者に負担をかけてしまうことから困難である.先行研究では,吉村らの字画分割法により直線を主とした文字(漢字)における認証の可能性が示唆された.本研究では,Siddiqi et al.による文字の輪郭と曲線の特徴量を応用し,曲線のある文字に対応できる本人が書いた別の文字を認証するモデルを提案する.同一文字の認証では,codebookと巨視的な特徴量を組み合わせた認証におけるEERが25.3%であることを確認できた.また,異なる文字の認証では,codebookと局所的な特徴量の一部を組み合わせた認証におけるEER 36.1%が確認できた.これらの結果よりcodebookと局所的な特徴量は異なる文字の認証に有効な特徴量でることが示唆された.

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林 大介: e-Testing におけるタブレットPCとオンライン筆記情報を用いた筆記認証法の提案
英文題目: Proposal for Writing Authentication Method Using Tablet PC and Online Handwritten Information in e-Testing
氏名: 林 大介 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 既存のe-Testingにおける筆者照合の研究は,普及の進んでいないペンタブレットを用いたものであった.そこで本論文では,e-Testingにおける受験者認証に新たにタブレットPCを導入することを目的とした.タブレットPC導入の評価実験で,FRRを0%に設定したときのFARとEERの両方で,ペンタブレットを上回る認証精度を得た.実試験環境での評価実験では,FRRを0%に設定したときのFARは10%,EERは7.5%であり,各々目標としていた15%,10%以下を達成できた.以上 の結果より,e-Testingにおける受験者認証にタブレットPCを導入可能であると考えられる.

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藤田 風志: 板書画像にコメントを付与できて情報を共有できる非同期型e-Learningシステムの開発
松本 知尭: 著作権侵害を体験的に学ぶことができるカードゲーム教材「CII」の開発
英文題目: Development of Learning Tool “CII” Card Game That learn Examples of Copyright infringement Experimentally
氏名: 松本 知尭 指導教員: 赤倉 貴子 教授
 本研究では,著作権侵害事例を体験的に学ぶことができるカードゲーム教材「CII」の開発を行った.本研究の特徴は,実際には体験することができない著作権侵害を,事例を用いたカードゲーム教材として体験的に学ぶことができることである.学習者は,著作権に関する事例を通して,現実問題に当てはめながら著作権に関する基礎的な知識を身に付けることができる.さらに,他の学習者とコミュニケーションを取りながら意欲的に学習することができる.開発した「CII」を用いた評価実験を,大学生を対象に行った結果,他の学習者とのコミュニケーションを通して,著作権に対する学習意欲向上が示唆された.また,本教材により学習者自身や他の学習者が著作権侵害をしていないかを考えながら体験的に学習できることが確認できた.

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間仁田 賢: HMD式VRを用いた初等力学分野学習における動機づけ方法論の提案と評価